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流行りの病について(コロナ体験記)

2024年2月11日。

ついにコロナにかかってしまった。

 

世間でコロナが流行り始めたのは自分が社会人になって一年目の冬頃だった。

当時はマスクを付けていることが失礼だとされており、室内でマスクを付けることすらかなり珍しく、ちょっとした恥ずかしさもあり苦戦していた。

今ではみんな慣れたであろう耳ゴムの締め付けによる痛み、これが一番のストレスだった。

社内の人がクリップを使って頭の後ろでゴムを止めていたのであぁ、賢いなぁと思って同じことをしたら普段よりマスク自体の締め付けが強くなり鼻への圧迫感が増してしまったので3日で辞めた。

周りの人たちがコロナにかかりまくっていたか、というとそうではなかった。

そのため毎日テレビで見る増え続ける感染者数に対して本当にこんだけ増えてんのか?とイキったりしていた。

また、自分もそこまで手洗いうがいなどを徹底していなくてもかからなかったため、無敵だと思っていた。

 

それからかれこれ4年が経ち、少しづつ人々の中での恐怖感が薄れ、今では風邪と同じ扱いになっている。

自分も少しづつ昔のようにマスクを外す時間が増え、既にコロナはオワコンだと思っていた。

そして、天罰が下る。

 

2月9日金曜日、その日は在宅勤務だったので始業時間ギリギリまで寝ていた。

起きた瞬間、喉が痛む。

まあまあ暖房にやられたんでしょうと思い、のど飴を舐めながら仕事をしていたら喉の痛みがすっかりと無くなった。

やっぱりな、ちょっとした喉風邪じゃん。

現在進行中の案件はコアの部分を自分がほとんど担当しており、とても忙しい。

月30時間程度の残業をして、起きて仕事して飯食って寝る、のループを繰り返していたため明らかに免疫力が低下していた。

定時ごろになって熱、頭痛、関節痛、寒気、吐き気が一気に襲いかかってくる。

あー喉から始まる系の風邪か〜まあ明日から三連休だし寝てれば治るっしょ。

アホすぎる自分は誰もいない中21:30まで残業していた。

ちょっと流石にやばいかな?と思い始めて仕事を切り上げた後に体温計で測ったら衝撃の38.2℃。

とりあえず喉の痛みは治ったし明日は一日中安静にしとくか〜。

 

そして2月10日土曜日。

なんとなく喉の痛みが復活していたが、市販薬のおかげで熱などは軽減されていた。

あ、意外とよゆーじゃん笑

本当にバカな自分はLoLを起動し更にストレスを貯める。

この日は流石に早めに寝ておくか、と思い22時前には眠りについた。

 

土曜日の夜中。

喉が、痛いっていうか痛すぎじゃね!?!?

なにこれ?喉腫れ上がりすぎてない?

いたた、とかいうレベルじゃないんですけどちょっと勘弁してくださいよーー。

地獄の始まりだ。

唾が飲み込めないというか多分唾って口中に溜まっても無意識に飲み込んでいるから溢れないけど脳がそれを拒否しててどんどん溢れる。

そのせいで喉の潤いがなくなり痛みが加速。

流石に泣いたりはしなかったけど普通に死んでもいいぐらいのストレス。

唾を飲み込むのも、水を飲むのも一呼吸落ち着いて踏ん張らないといけない。

また、熱などの症状も加速し全てに絶望する。

 

流石に病院に行こう。

そう思った自分は住所付近の発熱外来を探す。

が、日曜日に空いている病院など存在しなかった。

こんなに喉が痛むってのに病院にも行けないのかよ。

いや、まてよ。

付近じゃなくても辛いけど二駅ぐらいまでならなんとか行けるんじゃないか。

頼む、範囲を広げて病院を探す。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あ、あった!、!!!!、!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

キュインキュインキュイン

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

B  I  G  B  O  N  U  S  確  定

 

自分にはその病院の文字が虹色に輝いて見えた。

その病院は火曜日のみ休みで昼休憩もない土日祝日も営業している患者に寄り添いすぎている病院だった。

ここまで不幸続きだったけどなんとか幸を掴み取ったぞ。

朝10:30からweb予約開始だったため、9時にアラームをセットして就寝。

 

2月11日日曜日。

アラームより少し先に起き、シャワーへと足を運ぶ。

熱ある時のシャワーってほんと地獄ですよね。

しょうがなく浴びてヒゲも剃り、予約画面の前で全裸待機。

その病院のwebシステムは今どこまで呼ばれていて自分が何番目なのかを知ることができた。

まだ10時ぐらいだし誰もいないっしょ、と思い順番待ちページを見たら既に20人ほど待ちが入っていた。

え、あ、そうか営業時間は10時からだから普通に来院すれば早めに診察を受けられるのか。

完全予約制ではなかったため、そんな当たり前のことに納得しつつ時を待った。

 

10:30。

すぐさまF5を押して順番予約を取る。

初めてだったので少し手こずったが我ながら早いんじゃないか?

そして受け取った番号と順番待ちページを照らし合わせると、自分の前には既に50人の患者がそびえ立っていた。

おお、すごい。

数分後には全体で100人以上順番待ちが発生していたのでまあまあ良かった結果となった。

 

さて、ここで問題となるのはどのくらいの時間に着けば順番に間に合うのか、だ。

二駅先と言っても降りたことはなく未開の地だし、順番待ちページを更新しても10分で5人捌ける場合もあれば20分で3人程度の場合もあった。

難しいことを考えると熱が悪化する。

自分はとりあえず最寄りまで行ってどこかで時間を潰すことにした。

 

久しぶりの外。

てか四日間外出せずにずっと家にいたのにコロナにかかるってなんなん?

まあそんなことはさておき、天気も良く、病院に行けるということもあって足取りは軽やかになっていた。

駅のホームに着いた途端に電車が行ってしまったので仕方なく待合室に腰を下ろした。

その瞬間、両足の太ももに激痛が走る。

え、家から最寄り駅までの距離で筋肉痛になる????

足はビクついていたが、なんとか目的地まで辿り着いた。

ちなみにこの時はあってもインフルでしょぐらいに思っている。

 

近場にデパートがあったため、そこで時間を潰しながら病院へ。

受付を完了し、待合室で順番を待つ。

30分ほどで呼ばれ、いざ診察へ。

 

明らかにこの症状はコロナかインフルですね〜。

じゃあ検査しますね〜。

開始5秒ぐらいで鼻に突っ込まれるクソ長い棒。

片方の瞳からダラダラと涙が流れる。

じゃあ結果出たらまた呼びます〜。

 

そして結果がコロナ陽性。

なんかそこまでショックでもなくすんなりと受け止めることができた。

あわよくばこうやってブログのネタに出来るし、仲のいい友達にも話の種として使える。

この時も喉はめちゃくちゃ痛いんだけどね。

 

帰宅からの、

コロナ発症1日目。

大量のゼリー飲料とお粥を抱えてベッドの上でひたすら寝る生活が始まる。

まだまだ精神も安定しており、新たな体験にワクワクしている。

とりあえずメルカリで買った大量の懐かしい漫画を読もうかな、

最近FFのピクセルリマスターを全部買ったし通しでクリアしちゃおうかな、

youtubeの溜まりに溜まったあとで見る動画達を消費しようかな、

様々な暇つぶしを考えているが、すぐに全てできないほどの全身の倦怠感に襲われる。

なにこれもう寝るしかないじゃん。

inゼリーを無理やり詰め込み、のど飴を舐め、

仕事に復帰しないと行けないという強迫観念もあり、その日はすぐに寝る。

起きた。

喉が死ぬ程痛い。

寝ている間の喉の乾きが一番つらいことを知る。

すぐに水を飲むが、飲むだけでも痛い痛い。

飲んだあともしみてイガイガイガイガイガ。

コロナは喉の痛みが本番って言われてるのみたけどマジでその通り。

こんな目に合うなら新しい必殺技を覚えられたり、何かしら得がないと割に合わなすぎる。

何を考えても無駄なのはわかっている。

でも本当にじっとしていられないくらいの痛みが毎秒襲いかかってくるので被害者として語ることしかできない。

ネットで喉の痛みを少しでも減らせないかと調べたら飴を舐め続けること、何らかの方法ではちみつを接種する、の2つが良さそうに思えた。

こうなったら試しまくるしかない、まずははちみつを直接舐める、なんだかイガイガするが少し経つと痛みがマイルドになった。効果あり。

飴は常に水分を喉に届けられるため最高。水を飲むより遥かに痛みが少ない。

こうして一日目が終わった。

 

二日目。

起床してから水を得た魚のようにはちみつと飴を舐めまくる。

これがすぐに自分には合っていなかったことに気づく。

自分は昔から口の粘膜?が弱くてお菓子などを食べすぎるとすぐに荒れてしまい、終わりになる。

案の定、ベロが真っ白になりあらゆる刺激に敏感になってしまう。

後悔の嵐。

また、カプセル剤を飲む際に喉の痛みで嚥下力が弱まっており、1つだけ鼻の奥にぴったりと収まってしまった。

異物感で最悪の気分。

水が届く場所でもないため、まったく溶けない。

こいつはしょうがない、コロナが落ち着いたら耳鼻咽喉科に行こう。

二日目はマジで最悪に最悪が重なっていた。

 

三日目。

三連休が終わり、平日が来る。

当然だが熱、倦怠感、喉の痛みがやばすぎるため仕事はお休み。

人に迷惑がかかるとかもうどうでもいいぐらいに体が辛い。

起きた瞬間から肩こりから来る頭痛と吐き気がやばいことに気づく。

当然吐けるものはないし、なんでこんなに肩がこってるのかも謎だった。

原因はエアーベッド。

何故かは分からないけど片付けて地べたに布団敷いて寝たら治った。

この日からおかゆを食べることになる。

理由は口の粘膜が終わったため、inゼリーですらヒリヒリしてしまうから。

コロナの症状では味覚障害が有名だが、自分はそんなことはなかった。

逆にベロが敏感になっていたのでいつもは塩を振って食べていたおかゆがそのままでも十分にしょっぱく感じた。

この日からXで「喉痛」と検索し、自分と同じ様な目に合っている人たちをみまくって心の平穏を保つようになった。

そして、よく寝るようにはなったけど喉の痛みと比例して耳の奥の痛さが半端なくなってきた。

 

四日目。

朝起きると喉が少しだけ治ってきている感覚がした。

我慢して水を飲み、喉を十分に潤すと左右の端っこ以外燃えるようなイガイガがないことに気がつく。

まあこれはこれで苦しいな。マシではあるけど。

いい加減早く治って欲しい、もうそろ喉の痛みで精神が崩壊する。

汗が気持ち悪いのでシャワーを浴びたら熱が上がってもっとつらくなった。

飯を食うのも喉が痛いし、スープ一杯で気持ち悪くなるし、全てに絶望するしかない。

そろそろ何か寄り添ってくれるものがないとだめかも。

 

五日目。

起床。

喉の痛みはほぼ右側のみとなった。

また、体の感覚がいつも通りに近くなっている。

医者には五日間はゆっくりしとけと言われたので今日も仕事を休みにした。

多分進捗は死んだ。怒られたくないなぁ。

このまま順調に回復すれば明日には仕事に復帰できるだろう。

もう週末だけど。

体調が良いと心の健康にも繋がる。

やっとこの地獄が終わるのか。

 

そして次の日、仕事へ復帰する。

チームのみんなは心配してくれてちゃんと補填してくれていたので進捗もなんとかなってた、マジ感謝。

まだ少し喉は痛い。

 

まとめると、

本当に今まで生きてきた中で一番つらかった。

自分の症状としては、熱、倦怠感、喉の痛み、関節痛、頭痛、吐き気、寒気。

一番つらいのは喉の痛み。

咳と鼻水は一切なかった。

喉が死ぬ程痛いのに咳が出てたらどうなってたんだろう。

鼻もかむだけで喉が震えて痛いのに。

また、自分はかなり重めの花粉症のため、少しでも時期がズレていたら。。。

想像するだけで怖すぎる。

感染後五日間でなんとかなるケースが多いらしいのでどんなにつらくても五日経てば楽になると思いながら過ごすのが一番いいかもしれない。

まだわからないけど後遺症とかあるのかな、やだな。

あと体重測ったら4キロ減ってた。五日間で。やばすぎ。

 

まだコロナにかかったことがない方はこんな苦しみは経験しないほうがよいので気が緩んでいる今こそマスクの着用と手洗いうがい消毒を徹底してほしい。

自分も二度とかかりたくないのでこれらを徹底していく。

あーほんとに終わってよかった。